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経緯について

 
交流イベント「ひとつ」実行委員会の今井(発起人)らは、石巻の主婦代表の方と東日本大震災の体験を伝える書籍「女性たちの被災体験談」を編集・出版した経験により「二度と同じような悲劇を繰り返してはならない」という強い想いを抱くに至りました。

そして、同書籍を通した様々な人との出会いによって、「なぜ、震災の『記憶の風化』が進むのか?」という疑問に対し、「災害を、皆が自らに降りかかるものとして捉えていないからだ」という知見を得ることになりました。
震災体験者から受け取ったメッセージを自分のことのように捉え、未来に活かしていこうとする視点が、まさに今、必要だと考えています。

「記憶の風化」を防ぐため、この考え方を多くの人々と共有するために、震災体験者に学ぶ機会を提供しようと考えました。


○発起人から皆さまへ
すべては一冊の本から始まりました。
大震災が起きた翌年の2012年2月、私は友人らと石巻市を訪ね、主婦の千葉恵子さんに会いました。
千葉さんは、震災が起きてから、あるママさんグループの中で支援物資の橋渡しの中心的な役割を果たしたのでした。
その後、千葉さんらと協力して、書籍「女性たちの被災体験談〜3.11を私は忘れない」を編集・出版することになります。

その書籍を購入された方が、川崎市で「東北応援イベント」を主催し、私は誘われて参加しました。
そこで出会ったのが、出演者として名前を連ねている岩手県の高橋監督らと、朗読グループ「陪音(ばいおん)」のみなさんです。

陪音さんらは、私どもの書籍の朗読をして下さったのでした。
その語り口が衝撃的で、私が編集で何度も読み返した内容だったにも拘らず、今までとは全く違う方向で「被災体験談」が胸に刻まれてきました。
言葉に想いを込めるとはこういうことなのか、と実感しました。
内容もさることながら、伝え方がとても大事なのですね。

また、岩手で生れた復興応援映画「ひとつ」はユニークでとても面白く、考えさせられる内容でした。
ゼロから映画を創りあげることには、物凄いエネルギーが必要でしょう。
その映画は、エネルギーに満ち溢れていました。
まさか岩手の方から元気を貰えるとは想像もしていませんでしたよ。
私の、そのような体験を通して感じた価値は、松本に帰って是非とも多くの人と共有したいと強く思いました。

そして、私の今までの出会いをフルに活用し、イベント内容を構成することにしたのです。
講師の澤井史郎先生には、私どもの書籍に寄稿して頂いた経緯がありました。
このように、すべては一冊の本から始まった出会いなのです。
そして今、様々な人々を巻き込み、協力を得ながら、当イベントが開催できる見通しとなりましたことを、とても嬉しく思っております。

イベント企画は、私が魂を燃やして取り組めるものの一つです。
大震災が起きて、多くの人が「自分に何かできることはないか」一所懸命に模索したと思います。私もその一人でした。
ひとり一人の「想い」が集積することで人々が導かれ、社会は動きます。
社会という大河の構成要素はひとり一人の「想い」なのではないか、とすら思います。
あなたも、貴方だけの「ひとしずく」になりませんか。

交流イベント「ひとつ」実行委員会 今井 康裕
 

交流イベント「ひとつ」記事一覧

経 緯

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目 的

震災の「記憶の風化」を食い止めるため、以下の考え方(価値観)の共有を目的とします。---------------------------------------------...

内 容

≪第1ステージ≫◆朗 読書籍「女性たちの被災体験談」より読み手:ろうどく・陪音(ばいおん)◆講 演「福島の今とこれから」(予定)講師:澤井 史郎(いわき...

Q & A

Q)託児を考えているのですが、可能でしょうか?A)託児用の部屋を用意してございます。松本市の市民活動サポートセンターを通して、現在、8名の保育士を確保しています。「...

諸注意

●無料の方の入場学生の方は「学生証」を、障害者の方は「障害者手帳」を受け付けにて提示して下さい。チケットは必要ありません。●入場時間ホワイエ(チケットのもぎりを...