杉尾ひでや氏のスピーチを振り返って 5/14

5月14日に開催された信州市民連合主催イベント「5.14青空アクション in 松本」における杉尾ひでやさんのスピーチを短く5分にまとめましたのでご紹介します。

https://youtu.be/YGzIf1VAzlQ

公示日まで残りあとわずか。
インターネットでやれることはかなり制限されます。
戦争法の廃止、立憲主義の回復を掲げる杉尾ひでやさんの力強く希望に満ちたスピーチを、皆さまの記憶にとどめて頂けたらと思います。

編集なしの動画はこちらになります。

https://youtu.be/ZMVlnDauEHk

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山口二郎氏のスピーチを振り返って

5月14日に開催された、信州市民連合主催イベント「5.14青空アクション in 松本」における法政大学教授・山口二郎氏のスピーチを下記にご紹介致します。

https://youtu.be/a93hynQmQ4g

「世の中はこう平和なのですけれども、国の仕組み、政府の権力を動かす仕組みが、戦争のできる国に向けて着々と整備されている」

「戦争のできる国には、いくつかの大きな特徴があります」

※スピーチの主な内容の書き出しは以下の通り。

戦前、どうやって日本が戦争を始めたか、転げ落ちていったのか、ということを知るために、当時の知識人の日記を読んでみると面白いです。

私は永井荷風(ながい かふう)、という人が好きで、永井が書いた日記を何度か通して読んだことがあるのですが、満州事変が始まっても、むしろ戦争で景気がよくなった、というような感じで、街には人があふれ、お酒を飲んだり、音楽を楽しんだりで、みんな日常を楽しんでいたんですね。

ところが、日中戦争に向けて、だんだん国が戦争に向けて動いてゆく、気がついたら、軍部によって報道が抑えられ、知識人の活動も抑圧される。
後戻りできなところを過ぎてしまった、ということがよく分かり
ます。

今の日本はどうかというと、第二次安倍政権ができて、まず、特定秘密法という、政府にとって都合の悪い情報を隠す、という制度ができた。
そして、一昨年は、閣議決定によって、集団的自衛権の行使容認が決定された。
さらに、昨年は、安保法制が国会で強行採決された、ということで、世の中はこう平和なのですけれども、国の仕組み、政府の権力を動かす仕組みが、戦争のできる国に向けて着々と整備されている、ということが言えるわけですね。

戦争のできる国には、いくつかの大きな特徴があります。
一つ、それは、政府が真実、事実を覆い隠し、国民を騙す、欺く、ということです。
国民が真実を知ったら、戦争はおかしい、と声を上げますから、戦争のできる国の政府が、事実を隠すわけですね。

今の日本はどうかと言いますと、言論の自由、出版の自由はあるのですけれども、今のテレビ、新聞のていたらくを見ていますとやっぱり、事実を覆い隠す、国民を欺く、という体制が、できていると私には思えます。
総務大臣が、政治的な中立を破ったテレビに対して電波を止める、というのも、その一つの現れです。

戦争のできる国、その二、個人と政府の関係が変わります。
民主主義の国では、個人が主権者として政府をつくる、主権者を選ぶ、そして、個人のために政府が仕事をするという関係があるわけですが、戦争のできる国では、国のために人が存在する。
国のために人が動員される、という体制ができてきます。

今の日本でもその兆候があるわけなんですね。
戦争のできる国では、人間の多様性というものが否定されるわけでありまして、要するに、昔であれば服装、髪型などを統制する。
今の時代であれば、為政者、その周りにいる人たちが、女性や若者に対して説教をする、生き方を教えようとするわけですよね。

早く結婚しろとか、子どもを産めとか、要するに国のために個人を道具として使う、という思想が当たり前になってゆく。
その兆候が表れています。
やはり、個人の存在が、国のため、という道具の位置づけになってしまう。
これが、戦争のできる国、二つ目の特徴です。

三つ目の特徴が、知ること、考えることを、政府が憎むようになることです。
政府は、今、国立大学における人文社会系、世の中のこと、歴史や思想や哲学のことを考える、という学問を、非常に邪険に扱う。
抑圧しているわけなんですね。
知識人の活動に対して、邪魔臭いと思ったら、抑圧を加える。

今の時代、とくに教育の面でも、かつて進んできた、間違った道を、繰り返している気が私はします。

(略)

事実と物語を区別する、ということは、私たちが世の中について考える上での基本中の基本です。
戦争のできる国では、途方もない神話などで、人々を動かした経験があったわけです。
国民に、途方もない思い込みや、偏見を教え込んで、戦争に動員していったわけなんですね。

昨年の安保法制、一体全体、何が変わったのか、少しおさらいをしておこうと思います。
私たち日本は、憲法9条のもとで、戦争はしない、という国を続けてきました。
集団的自衛権を行使しない、ということは、戦争をしない上で非常に大事な原則、原理でした。

自衛隊の存在は、憲法9条の枠の中で、防衛だけに徹する、ということであれば、憲法に反しないという理屈の中で、今までの自民党政権は日本の防衛政策を説明してきたわけですね。

自国のためだけに戦力を使う、ということは、論理の必然として、他国のために自衛力を使うことはない、従って集団的自衛権の行使は憲法違反である、こういう論理が存在しているわけです。

もし、安倍首相の祖父である、岸信介という人が、1960年の安保闘争の後、総理をやめずに憲法改正に成功していたら、その後の日本はどうなっていたのか、考える必要があります。
集団的自衛権が容認されていたら、どうなっていたか。

日本は間違いなく、1970年前後のあのベトナム戦争にアメリカの要求に応えて、兵をおくるはめに陥っていたでしょう。
現に、隣りの韓国は米韓相互防衛条約という集団的自衛権の条約の中でアメリカの要求に屈して軍をベトナムに送り、殺し殺されるという悲惨な経験をしていたわけですね。

憲法9条という守りがなければ、日本も同じ運命を辿っていたに違いないわけです。
従って、9条の元での集団的自衛権は使えない、というこの安全保障のガイド方針が日本の平和を守ってきた、ということが言えるわけですね。

日本を取り巻く安全保障環境の悪化と政府はよく言うわけですが、それだったら、個別自衛権、日米安保の運用の話でして、アメリカないし他の国が起こした戦争を手伝うためにどこへでもいくという安全保障法制をつくる必要は全くないわけですね。

客観的な必要性が全くない、という安保法制をつくった安倍さんの狙いというものは、憲法改正、それ自体が目的なんだ、爺さんの無念を晴らすんだ、というそれだけしかないと私は思うわけです。

そのような憲法の破壊に対して、良識ある市民が危機感をもって、様々な反対の運動を起こしました。
昨年、安保法制が成立したあの日は、私たちにとって決して、敗北の日ではなく、新しい戦いが始まった日であったわけですね。

そして、私ども、東京で反対運動をしていた者は、シールズの学生、ママの会の女性の皆さん、学者の会、立憲デモクラシーの会、総がかり行動実行委員会の労働組合系のみなさん、これが集まりまして、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合という団体を結成致しました。

そして、今年の夏の参院選、同日選に向けて、野党が協力をし、この憲法破壊の安倍政権の企てにストップをかけるべし、と言って、戦って参ったわけであります。

今年の憲法記念日に各新聞、テレビなどが行った世論調査を見ますと、非常に興味深い現象が現れています。
朝日新聞の調査によりますと、安倍政権のもとで憲法改正を実現することに賛成の人が25%、反対の人が58%でした。
2007年、第一次安倍政権のとき、同じ質問をしたら、賛成が40(%)、反対が42(%)でほぼ拮抗していましたが、今年は、賛成25(%)、反対58(%)、ダブルスコア以上で反対が増えています。

そして、9条についても、変えない方が良いが昨年の63(%)から今年68(%)に増えた。変える方が良いが、昨年の29(%)から27(%)に減ったわけですね。

アクティブな市民だけでなくて、普通の国民にも、今の安倍政権がやっている憲法改正には反対したい、という人が急激に増えている、というこの現実を見ると、私たちは決して孤立していない、ということを感じるわけです。

こういう大きな市民の、憲法守れ、安倍政治おかしいぞ、という想いを受け止めて、野党がようやく協力、結集の体制をつくって参りました。

我々、正直に申し上げますと、市民連合を立ち上げて、色々な働きかけをしたときに、やはり既成政党というのは立場とか利害があって、なかなかすっきり協力できないものだなと、無力感に浸った時期もありましたが、やはり、市民のこうした想いが、野党の背中を押している、ということを痛感致します。

今年の2月19日に、野党が協力をして安保法制の廃止法案を、議員立法で提案をしたその日に、参院選に向けた野党の協力ということで、当時野党5党の党首が合意を致しました。

その後、一人区で着々と野党統一候補の擁立が進んできたわけですね。長野県もその中で素晴らしい野党統一候補の擁立ができているわけです。

昨年9月の悔しさを、選挙で晴らすんだ、という本当に一所懸命、動いている。盛り上がっております。
4月には衆議院北海道5区の補欠選挙がありまして、明確な自民党対野党結集という対決の構図ができました。

残念ながら、負けはしましたが、現職の有力な自民党議員の亡くなった後の弔い合戦で、ダブルスコアで負けるような選挙を、すれすれの接戦まで持ち込むことができた、ということ。

共産党も含む野党結集について、そんなことをやったら、民主党の中の一部の保守票が逃げる、などということを言っていた人もいましたが、北海道5区の補選を見る限り、野党結集はやはり、足し算として成果を出している。
2+1が4,5とまではいきませんが、2+1が3.3か3.5くらいになっている、票をみると。

ですから野党がまとまって、今の安倍政治に対してこういう選択肢があるのだと動くと、多くの市民がやはりそこに自分の想いを託す、という行動をした、ということが、北海道5区の補選から明らかなんですね。

民主主義というのは、政党が出してきた候補者を選ぶ、そういうことだけではなくて、選挙のプロセスに関わっていって、候補者に対してこういうことをして欲しい、こういうことはしちゃいけないね、という政策の議論をする。

そして、自分の想いを託せる候補者が見つかったら、今度はその人が勝てるように、できることを一所懸命にやる。
こうやって、集会に出ることも立派な行動ですよね。
そういう理念を共有できるのだったら、一緒にやろう、という心を一つにする、ということ、これだって立派な応援活動です。

今回の参議院選挙、市民が結集して野党の協力を促した、ということで、戦後の日本の民主政治の歴史の中で、非常に画期的なことが今、目の前で進んでいる、ということ、私は声を大にして申し上げたいと思います。

そして、そういう市民が政党政治を作り上げている、今日もその現場に参加しているのだ、ということを申し上げておきたいと思います。
この長野の地からも、野党結集によって、憲法と立憲主義と平和を守っていく、戦いを強く広げていって頂けるよう、お願いを申し上げて私の話を終わりと致します。

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5/14 杉尾ひでや氏、市民と協定を交わす

5.14青空アクション in 松本にて

長野県の3野党の統一候補、民進党公認の杉尾ひでやさんが、市民の候補となっていただいた瞬間です。

昨日の5.14松本集会で、私たち市民との協定式をおこない、市民と共同で作ったポスターをおひろめしました。

当日はポスターに登場いただいたジャーナリスト、鳥越俊太郎さんからの音声メッセージも披露され、大変感激された様子の杉尾さんでした。

法政大学教授・市民連合呼びかけ人・立憲デモクラシーの会共同代表の山口二郎さん、ツイッターでこのようにツイートされています↓

「今日は長野県松本市に行き、信州市民連合のみなさんとともに野党統一候補杉尾秀哉さんの応援のイベントに参加しました。長野の市民はとても元気でこちらも大いに勇気づけられました。信州市民連合という言葉の響きがいいなあ。」

https://twitter.com/260yamaguchi/status/731496555778203649

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「5.14 青空アクション in 松本」のお知らせ

いよいよ明日!

第一部 オープニングバンド〜市民と野党の共同アピール
(13時〜14時40分)
第二部 山口二郎×山田和花×松本猛 どう動く?市民のトークセッション
信州市民連合応援団トークリレー などなど

【ゲスト】
杉尾ひでやさん(元TBSキャスター)
山口二郎さん(法政大学教授・市民連合)
窪島誠一郎さん(無言館館主)
成瀬政博さん(画家・だまってられない松川村民だあの会)
若麻績敏隆さん(画家・善光寺白蓮坊住職)
山田和花さん(学生、SEALDs)
県内野党のみなさん

戦争法を廃止するために、立憲主義を回復させるために、日本を取り戻すために、長野県から一歩前進!

【平成生まれの方へお願い】
当日、トークしてくれる高校生や大学生、10代〜30代の方を募集します★
暮らし、生活、家庭、環境…、あなたの困っていること、不思議なこと、解決したいこと、「聞いてよ!私たちの声!聞かせてよ!若者の声」を、大人に、社会に、訴えませんか??
応援&シェア、よろしくお願いします。

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5/14 信州市民連合主催イベントのお知らせ

信州市民連合第二弾イベント〜『市民が動けば日本が変わる〜5.14青空アクションin 松本』を、5月14日(土)松本PARCO前の花時計公園でおこないます。

元TBSキャスターの杉尾ひでやさんをはじめ、山口 二郎さん(法政大学教授・市民連合)、山田和花さん(学生・SEALDs)、窪島誠一郎さん(無言館館主)、 成瀬政博さん(画家)、若麻績敏隆さん(画家・善光寺白蓮坊住職)県内野党のみなさん、ほか多数のゲストをお招きします!

第1部がオープニング〜バンド演奏〜「市民と野党の共同アピール」、第2部が「どう動く?トークセッション&リレー(仮)」です。

18歳選挙権のことや、「就活」「貧困」「保活」「安全保障」などなど、気になるテーマについて、17歳〜20代の「平成生まれの若者」および20代〜30代のママパパ子育て世代のアピールタイムもあります。スピーチやトークセッションなどなど、若い方々、将来世代の方々の声を聞かせていただけませんか?(希望者は事務局までメールをお願いします)

日時 5月14日(土)13時~16時(予定)
会場 松本市花時計公園(松本PARCO南)※JR松本駅より徒歩10分)
参加 どなたでも 申込不要 無料(会場でカンパを募ります。ご協力をお願いします)
主催 信州市民連合
問合せ 026(234)2116 事務局
メール ssr@7colors.org

★★大勢の方のご参加、お待ちしています!大拡散をお願いします!★★

※イベント内容等については、予告なく変更する場合もございます。
最新情報はFacebookページをチェックしてください。

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信州市民連合・第4回世話人会が開催 4/29

4月29日、信州市民連合の第4回世話人会が松本市で開催され、各市民団体の代表ら16名が集まりました。

今回の主な議題は、5月14日に予定されている信州市民連合主催のイベントについてと、杉尾氏と市民団体推薦者との2連式ポスターの作成についてでした。

世話人会終了後の記者会見の動画はこちら。
https://youtu.be/a4I5LN1IZ88

※以下、記者会見時の動画の最初の方の書き出しです。

本日信州市民連合第4回世話人会がありまして、具体的に杉尾氏をどうやって支援するかにつきまして話し合われました。
市民団体主催で、後援会活動をおこなっていこうということで、まずは皮切りに、5月14日(土)松本市の花時計公園で、中央の市民連合の山口二郎さんを招いて、集会を行うことが決まりました。
現在考えているのは、杉尾氏と市民連合のあいだで、契約をしていっしょに活動をおこなおうということが決まりました。
たとえば、窪島誠一郎さん(無言館館主)、若麻績敏隆さん(画家・善光寺白蓮坊住職)、成瀬政博さん(画家)とか、参加していただき、リレートークを展開しようと思っています。

18歳選挙権の件もあり、若い世代の人に来ていただこうということが検討されています。

成瀬政博さんの「だまってられないちゃん」キャラクターを使って「市民が動けば日本がかわる」というキャッチコピーで市民連合として展開していこうと決まりました。

市民が主催する杉尾氏を呼んだ後援会の企画を全県的に展開していこうと決まりました。スケジュール調整をおこなっております。

今、杉尾氏と民進党の予定候補者の2連ポスターが作られていますが、市民の中ではこれを貼り出せないという意見がありまして、先日、3野党と市民の間で話し合いが行われ、市民の人と杉尾氏の二連ポスターを作るということが決まりました。

市民の顔写真と、杉尾氏の顔写真と、キャッチコピー「市民が動けば日本がかわる」で作成しようと思っています。ポスターは、5月14日にはお披露目したいと考えています。

3/21 市民と野党のつどい 杉尾ひでやさんってどんな人? 無事開催

3月21日、信州市民連合主催のイベント、「市民と野党のつどい 杉尾ひでやさんってどんな人? 野党共闘はなぜできた?」が松本市総合社会福祉センターで開催され、170名が参加しました。

野党統一候補である杉尾ひでやさんを筆頭に、民主党からは倉田竜彦さん(民主党長野県総支部連合会・幹事長)、共産党からは石坂千穂さん(日本共産党長野県委員会・書記長)、社民党からは竹内久幸さん(社会民主党長野県連合・代表)が参加されました。ゲストにシールズ(SEALDs)の山田和花さんも参加され、市民と野党との一体感を確認した大変に有意義な会となりました。

そのときの模様を動画で以下に記録してありますので、是非、ご覧ください。
第1部:杉尾ひでやさんってどんな人?
https://www.youtube.com/watch?v=SloAKDxv38c
山田和花さん(SEALDs)のスピーチ
https://www.youtube.com/watch?v=ohVaLnjt3zU
信州市民連合:県民アピール
https://www.youtube.com/watch?v=uKfpLy9gAVg
第2部:野党統一はなぜできたの?県政党キーパーソンに聞く
https://www.youtube.com/watch?v=-TRrHoBUoME

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3/21 山田和花さん(SEALDs)のスピーチ紹介

「これじゃいけない!変えなきゃいけない!変えよう!」と、杉尾ひでやさんが感涙感激した山田和花(のどか)さん(SEALDs)のスピーチ★

動画(16分)&文字起こしはこちら!

こんにちは。SEALDsの山田和花です。今日はお招きいただきありがとうございます。こちらに伺うことをとても楽しみしていました。

なぜならこの町は、市長に菅谷昭さんを選んだ市民が住んでいる町だからです。加えて言えば、そのすげのやさんが市長をしている町だからと移住を決めた小出裕章先生が住んでいらっしゃる町だからです。

長野の野党共闘を盛り上げる小さな一役を担えれば嬉しいと思いこちらにやってきました。どうぞよろしくお願いします。

以前の私は、テニスが大好きで1日の大半をテニスに費やす日々をずっと送ってきました。「のどかの右手は彼氏と手をつなぐためでなくラケットとつなぐためにあるんだよね」と友人にからかわれるくらい真っ黒に日焼けをした体育会系女子でした。

その私が変わるきっかけとなったのは3.11の東日本大震災、福島原発事故です。当時高校一年生だった私は、テレビに流れる映像や耳を塞ぎたくなるような話題を同じ世界で起きている出来事には思えなくて初めて世の中の出来事に対し衝撃を受けました。それでも今まで頑張り続けてきたテニスを優先する自分がいて、近かった試合に向け練習に続けていました。自分にとって必要と思える情報しか得ようとしていなかったんです。

政府が隠ぺいしたSPEEDIの情報を知ったのは後の事で、3月21日、東京に大量の放射能を含んだ雨が降りました。止める母をよそにその雨の下、私は練習をしていました。サーブを打とうと上を見上げれば、目の中に雨粒が入ってきて、その日はなんだか目が異様に痒くて充血したのを覚えています。「ただちに人体、健康に害は無い」という当時の枝野官房長官の言葉が過りました。

私はこの時から「ただちにってどういう意味なんだろう」と疑問に思うことが始まりました。大学への進路活動を経て、無関心であることは罪であるということを知り、自ら調べ始めました。テレビの前で座ってニュースを見ることだけでは、必要な情報は流れてこないんだということを知ったのです。

それからは、自主的に情報を取りに行くようになりました。そしておかしいことにはおかしいと行動するようにもなりました。その中の一つがデモです。

特定秘密保護法の時からのデモを通してSASPLに出会い、今日のSEALDsの活動にいたってます。

去年、人間かまくらの中で議長が読み上げた言葉をテレパシーのように受け取った与党議員がその場で起立を繰り返すという無茶苦茶な採決方法によって可決された安保法制が施行されるまであと8日になりました。施行前日の3月28日、当日29日の二日間、SEALDsも再び国会前に立ちます。こんな無茶苦茶な形で通った法案を認めないというたくさんの声を、姿を、もう一度可視化してみてもらうためです。そのことが、図々しくも、堂々と違憲の法律を進めていく政権与党への抑止力となると信じます。

南スーダンへの自衛官派遣や武器輸出の拡大、そして憲法改正。民主主義を骨抜きにする緊急事態条項、報道の自由の規制と課題は山積。SEALDsだけでなく学者、ママ、今まで継続して運動をし続けてきてくださった方々、日本の未来を大きく変える夏の参議院選挙に向けてたくさんの市民が野党の共闘を望みました。

そしてやっと、やっとその声が野党に届いたのです。政権与党から「野合」と牽制が入るほどの山が動きつつある。この長野での杉尾秀哉さんをはじめ、続々と全国の一人区の野党統一候補が決まってきています。

私の望む未来は、現政権が目指す世界の中にありません。野党統一候補として立ち上がって頂いた候補者を応援する運動をこれからも一有権者として続けていきます。

平和学で知られるノルウェーのヨハン・ガルトゥング博士は、和解への手法という12個の手法を提唱しています。その手法のうちの11個目である「将来像を一緒に考える」に私はこの野党の共闘の動きを連想しました。みんなちがって、みんないい。少数の意見が切り捨てられることなく同じ土俵に挙げられる。これが民主主義の大前提です。違いを認め、違っているもの同士が目指していく未来を一緒に描く大切さ。それは、数限られた共通点を探して一緒に新しい何かを作り出そうとする互いが歩み寄るための努力です。大切な新しい形をイメージする試みです。

野党共闘は当初誰もが無理と思っていた高い壁、民主と共産の連携でした。今まで無理だろうと諦めていたことにチャレンジする。その時こそ大きな山が動く時、歴史が変わる時ではないかと思っています。ですから野党各党の皆様の勇気あるチャレンジに心から感謝しています。歴史を変える種が今、私たちの手に一粒ずつ握られているのです。社会が変わらないと嘆くより、今までとは違う、全く新しい種を蒔こう。そういう試みをしていくチャンスじゃないかなと思ってます。

では、新しい試みとはなんだろう?なんらかの形で選挙にコミットして見る。選挙事務所に行くというのも一つの手かもしれません。

やれることがたくさんあるはずです。証紙貼り、ポスター貼り、ポスティング、街宣活動のお手伝いなど、一人一人が関わりながら、内側から選挙を見ることにより、見えてくる世界が変わっていけば、それを語り継ぐことでまた誰かが実現したい社会のためにコミットを始める。そんな連鎖が起きることを私は夢みています。

私の母は三年前、山本太郎さんの選挙のボランティアをしていました。事務所はたくさんのボランティアが集まり大半の仕事はそのボランティアによって支えられていました。その様子を私は母を通して見ることができました。そのような人たちが増えれば、選挙にお金かけて闘うという常識も少しずつ変えていけるのではないか?とも思ったりもするのです。関われば、責任感が生まれてきて送り出した自分の代表をウォッチし続けたくなってくるかもしれません。

誰かを変えるのではなく、ここにいる私たち一人一人が変わっていく、それだけでも社会のシステムは少しずつ確実に変わっていくと思うのです。当時未成年だった私もボランティアをしに事務所に行きましたが、違反になるためそれは叶いませんでした。残念でしたが母の経験を通して色々情報を教えてもらいました。

あれから3年経った今、私は堂々とボランティアが出来る年齢です。今回はしっかり自分の一票を投じたい候補者を見つけコミットしてみるつもりです。そして、内側から見た景色をまた自分の言葉で誰かに伝えていけたらと思っています。

そうやって影響の輪が拡がっていきながら地道に社会を変えていきたい。投票日当日、指定された場所に行ってたった数分で終わってしまう参加ではなく、一票の価値をもっと有効に使い、その一票を政治サービスを買い取る行為として使うのではなく、自分の声を届ける代表を送り込む切符として使って行く。夏までお祭りに参加するようなワクワクした気持ちを持って選挙を体感しながら一緒に盛り上げ頑張っていきたいと思っています。

野党共闘の結果を出しましょう!今日はありがとうございました。

https://youtu.be/ohVaLnjt3zU

山田さんのスピーチは3分過ぎからです。冒頭紹介しているSEALDsが制作した映像­の動画はこちら。
「種を蒔こうと思う。 いつだって。 たった一人で」[4分] https://youtu.be/jwiYzpaa30o

3/21:SEALDsメンバー来場決定!!

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♡SEALDs参加決定!!!大拡散希望♡

なんと!
3月21日のイベントに、SEALDsメンバー・東京在住の大学生
山田和花(やまだのどか)さん SPECIAL GUEST 参加決定!!!!!!

学生緊急行動のSEALDsは、昨年の安保国会抗議の際、「‪#‎野党はがんばれ‬ ‪#‎野党は共闘‬」と国会の外から呼びかけ、その後も全国で野党統一候補の応援をしています。

今回、信州市民連合のイベントに、そのSEALDsさんのメンバー、東京在住の大学生、山田和花(やまだのどか)さんが参加してくださることになりました。

和花さんの動画はこちら⇒https://www.youtube.com/watch?v=YYnO6pSiS4g&app=desktop

18歳〜20歳の新有権者の年代の皆さん、大学生のみなさんにもぜひ来ていただきたいと思います。

引き続き呼びかけ、情報拡散のご協力をお願いします。

※SEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy – s)は、自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクションです。担い手は10代から20代前半の若い世代です。私たちは思考し、そして行動します。

http://www.sealds.com/

3/21:杉尾ひでやさんってどんな人?

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『市民の人たちにさらに関心を持っていただいて、今回の参議院選挙がどういう状況の中でおこなわれるのか、明らかになればいいなと思っています。』

代表世話人の松本猛さんによる、3月21日の会のご説明が動画でご覧いただけます(3/9記者会見動画より)。冒頭4分だけでもぜひご覧ください。 https://youtu.be/49fuBbtzu7U

『松本で、3月21日に杉尾さんに来ていただいて、「杉尾ひでやさんってどんな人?」というイベントをやります。中身は、第一部として「杉尾ひでやさんとぶっちゃけトーク」、第2部が「野党統一はなぜできたの?政党キーパーソンに聞く」です。杉尾さんがどういう人なんだろうと分かる会にしたい。今までできなかった野党統一がなぜできたのか、本音で政党責任者の人に語ってもらいたい。

市民の人たちにさらに関心を持っていただいて、今回の参議院選挙がどういう状況の中でおこなわれるのか、明らかになればいいなと思っています。

3月21日に、信州市民連合として、県民のアピールを発表することにしました。今日、案が詰まりましたけれど、最終は21日に発表します。なぜ市民連合がこういう活動をしているのか、この思いを多くの県民に伝えたい。というものです。若い人も、おじいちゃんもおばあちゃんにも、今回選挙権を持つ18歳の人にも、誰にも届くことばで考えています。』

★イベント名
信州市民連合 市民と野党のつどい
杉尾ひでやさんってどんな人? 野党共闘はなぜできたの?

★日時 3月21日(月・祝)13時半~15時半

★会場 松本市総合社会福祉センター4F大会議室(JR南松本駅徒歩2分)
http://www.syakyo-matsumoto.or.jp/outline/center/post_4.php/

★内容
1部 杉尾ひでやさんと、ぶっちゃけトーク
2部 野党統一はなぜできたの? 県政党キーパーソンに聞く
パネラー  県内政党キーパーソン
民主党/倉田竜彦氏 共産党/石坂千穂氏 社民党/竹内久幸氏 ほか

◎杉尾さん、各政党の方に聞きたいこと大募集⇒こちら

★定員 250名(先着順)
★参加 どなたでも参加していただけます 申込不要 無料
★主催 信州市民連合
★問合せ 事務局 026(234)2116 メール ssr@7colors.org

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