7/11 杉尾ひでや氏の決意

「参院に杉尾あり、と言われるぐらいにならなければならない」と力を込めた。

県区初当選の杉尾氏 安保法制、もう一度議論を

参院選県区で初当選を果たした民進党新人の杉尾秀哉氏(58)は11日午前、長野市内の選挙事務所で記者会見した。安倍晋三政権下での憲法改正反対を訴え、野党統一候補として闘った今回の選挙戦。全体では憲法改正に賛同する勢力が参院でも国会発議に必要な全議席の3分の2を超えた結果に対し、平和主義、基本的人権、国民主権を規定した現行憲法の理念を挙げ、「これらを変えようとする動きがあれば、体を張って止めたい」と決意を語った。

 昨秋成立し、3月に施行された安全保障関連法制については、「法律が出来たからこれでいいと言うのではなく、もう一度しっかり撤回に向けて議論していく」と述べた。

県区での勝因については、「野党共闘に一定の効果があった」と分析。激戦を反映して投票率が上がり、無党派層の掘り起こしが進んだことも一因に挙げた。

選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、初めて投票に臨んだ10代には「政治を自分の将来に関わることとして考えるきっかけになったのでは」と期待をにじませた。一方で、「政治家の側は、若い人たちの意識をさらに掘り起こしていけるかどうかが問われる」と気を引き締めた。

議員になってまず取り組むことを問われると、「マスコミ人だったので総務委員会に所属し、言論報道の自由とともに、超少子高齢化を克服する政策づくりに関わりたい」。政治取材の経験を振り返り、「参院には与野党問わず人物として尊敬できる人がいた。参院に杉尾あり、と言われるぐらいにならなければならない」と力を込めた。

初当選から一夜明け、笑顔で会見に臨む杉尾秀哉氏=11日午前9時35分、長野市鶴賀緑町の選挙事務所
(7月11日)

 

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