3/21 山田和花さん(SEALDs)のスピーチ紹介

「これじゃいけない!変えなきゃいけない!変えよう!」と、杉尾ひでやさんが感涙感激した山田和花(のどか)さん(SEALDs)のスピーチ★

動画(16分)&文字起こしはこちら!

こんにちは。SEALDsの山田和花です。今日はお招きいただきありがとうございます。こちらに伺うことをとても楽しみしていました。

なぜならこの町は、市長に菅谷昭さんを選んだ市民が住んでいる町だからです。加えて言えば、そのすげのやさんが市長をしている町だからと移住を決めた小出裕章先生が住んでいらっしゃる町だからです。

長野の野党共闘を盛り上げる小さな一役を担えれば嬉しいと思いこちらにやってきました。どうぞよろしくお願いします。

以前の私は、テニスが大好きで1日の大半をテニスに費やす日々をずっと送ってきました。「のどかの右手は彼氏と手をつなぐためでなくラケットとつなぐためにあるんだよね」と友人にからかわれるくらい真っ黒に日焼けをした体育会系女子でした。

その私が変わるきっかけとなったのは3.11の東日本大震災、福島原発事故です。当時高校一年生だった私は、テレビに流れる映像や耳を塞ぎたくなるような話題を同じ世界で起きている出来事には思えなくて初めて世の中の出来事に対し衝撃を受けました。それでも今まで頑張り続けてきたテニスを優先する自分がいて、近かった試合に向け練習に続けていました。自分にとって必要と思える情報しか得ようとしていなかったんです。

政府が隠ぺいしたSPEEDIの情報を知ったのは後の事で、3月21日、東京に大量の放射能を含んだ雨が降りました。止める母をよそにその雨の下、私は練習をしていました。サーブを打とうと上を見上げれば、目の中に雨粒が入ってきて、その日はなんだか目が異様に痒くて充血したのを覚えています。「ただちに人体、健康に害は無い」という当時の枝野官房長官の言葉が過りました。

私はこの時から「ただちにってどういう意味なんだろう」と疑問に思うことが始まりました。大学への進路活動を経て、無関心であることは罪であるということを知り、自ら調べ始めました。テレビの前で座ってニュースを見ることだけでは、必要な情報は流れてこないんだということを知ったのです。

それからは、自主的に情報を取りに行くようになりました。そしておかしいことにはおかしいと行動するようにもなりました。その中の一つがデモです。

特定秘密保護法の時からのデモを通してSASPLに出会い、今日のSEALDsの活動にいたってます。

去年、人間かまくらの中で議長が読み上げた言葉をテレパシーのように受け取った与党議員がその場で起立を繰り返すという無茶苦茶な採決方法によって可決された安保法制が施行されるまであと8日になりました。施行前日の3月28日、当日29日の二日間、SEALDsも再び国会前に立ちます。こんな無茶苦茶な形で通った法案を認めないというたくさんの声を、姿を、もう一度可視化してみてもらうためです。そのことが、図々しくも、堂々と違憲の法律を進めていく政権与党への抑止力となると信じます。

南スーダンへの自衛官派遣や武器輸出の拡大、そして憲法改正。民主主義を骨抜きにする緊急事態条項、報道の自由の規制と課題は山積。SEALDsだけでなく学者、ママ、今まで継続して運動をし続けてきてくださった方々、日本の未来を大きく変える夏の参議院選挙に向けてたくさんの市民が野党の共闘を望みました。

そしてやっと、やっとその声が野党に届いたのです。政権与党から「野合」と牽制が入るほどの山が動きつつある。この長野での杉尾秀哉さんをはじめ、続々と全国の一人区の野党統一候補が決まってきています。

私の望む未来は、現政権が目指す世界の中にありません。野党統一候補として立ち上がって頂いた候補者を応援する運動をこれからも一有権者として続けていきます。

平和学で知られるノルウェーのヨハン・ガルトゥング博士は、和解への手法という12個の手法を提唱しています。その手法のうちの11個目である「将来像を一緒に考える」に私はこの野党の共闘の動きを連想しました。みんなちがって、みんないい。少数の意見が切り捨てられることなく同じ土俵に挙げられる。これが民主主義の大前提です。違いを認め、違っているもの同士が目指していく未来を一緒に描く大切さ。それは、数限られた共通点を探して一緒に新しい何かを作り出そうとする互いが歩み寄るための努力です。大切な新しい形をイメージする試みです。

野党共闘は当初誰もが無理と思っていた高い壁、民主と共産の連携でした。今まで無理だろうと諦めていたことにチャレンジする。その時こそ大きな山が動く時、歴史が変わる時ではないかと思っています。ですから野党各党の皆様の勇気あるチャレンジに心から感謝しています。歴史を変える種が今、私たちの手に一粒ずつ握られているのです。社会が変わらないと嘆くより、今までとは違う、全く新しい種を蒔こう。そういう試みをしていくチャンスじゃないかなと思ってます。

では、新しい試みとはなんだろう?なんらかの形で選挙にコミットして見る。選挙事務所に行くというのも一つの手かもしれません。

やれることがたくさんあるはずです。証紙貼り、ポスター貼り、ポスティング、街宣活動のお手伝いなど、一人一人が関わりながら、内側から選挙を見ることにより、見えてくる世界が変わっていけば、それを語り継ぐことでまた誰かが実現したい社会のためにコミットを始める。そんな連鎖が起きることを私は夢みています。

私の母は三年前、山本太郎さんの選挙のボランティアをしていました。事務所はたくさんのボランティアが集まり大半の仕事はそのボランティアによって支えられていました。その様子を私は母を通して見ることができました。そのような人たちが増えれば、選挙にお金かけて闘うという常識も少しずつ変えていけるのではないか?とも思ったりもするのです。関われば、責任感が生まれてきて送り出した自分の代表をウォッチし続けたくなってくるかもしれません。

誰かを変えるのではなく、ここにいる私たち一人一人が変わっていく、それだけでも社会のシステムは少しずつ確実に変わっていくと思うのです。当時未成年だった私もボランティアをしに事務所に行きましたが、違反になるためそれは叶いませんでした。残念でしたが母の経験を通して色々情報を教えてもらいました。

あれから3年経った今、私は堂々とボランティアが出来る年齢です。今回はしっかり自分の一票を投じたい候補者を見つけコミットしてみるつもりです。そして、内側から見た景色をまた自分の言葉で誰かに伝えていけたらと思っています。

そうやって影響の輪が拡がっていきながら地道に社会を変えていきたい。投票日当日、指定された場所に行ってたった数分で終わってしまう参加ではなく、一票の価値をもっと有効に使い、その一票を政治サービスを買い取る行為として使うのではなく、自分の声を届ける代表を送り込む切符として使って行く。夏までお祭りに参加するようなワクワクした気持ちを持って選挙を体感しながら一緒に盛り上げ頑張っていきたいと思っています。

野党共闘の結果を出しましょう!今日はありがとうございました。

https://youtu.be/ohVaLnjt3zU

山田さんのスピーチは3分過ぎからです。冒頭紹介しているSEALDsが制作した映像­の動画はこちら。
「種を蒔こうと思う。 いつだって。 たった一人で」[4分] https://youtu.be/jwiYzpaa30o

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